社山・・・積雪少なく、上部は暖かい陽射しと好展望 [山歩き]
2017年12月23(土) 晴
社山 (しゃざん;1826.6m):栃木県日光市
山頂西の好展望の広い場所より足尾山塊の山々(中央やや右奥に皇海山)
年末も近くなっていろいろ忙しくなる頃ですが、年内にもう一回山登りをしたいなということで、近場の日光社山に行ってきました。
天気は良さそうなので、富士山が見えればいいなとの思いで出かけました。朝早いのは苦手なので、明るくなってから家を出発。
登山コースと時間
歌ヶ浜駐車場(9:05)→阿世潟(10:15-10)→阿世潟峠(10:30-35)→社山(12:20-50)→阿世潟峠(13:40)→阿世潟(15:55-14:00)→歌ヶ浜駐車場(14:50)
歌ヶ浜駐車場から男体山
歌ヶ浜駐車場や途中の道路には、ほとんど雪はありませんでした。
湖を渡って来るやや強い冷たい風。奥白根山付近は山頂に雲。社山は綺麗に見えています。
水辺には、大きな氷柱ができています。
奥白根山方向
社山
水辺の氷柱
冷たい風が吹く中、湖畔の道路を進みます。
湖畔の舗装道路を歩いて
(このあたりから風は弱まっていました。)
阿世潟の手前で浜に出て男体山を撮影。風がわずかにあって逆さ男体は見られず。
阿世潟の手前の浜から男体山
阿世潟
前回雪が深くて苦労して登った阿世潟峠下の木の柵が続く箇所は、雪は少なくて凍結も少ないので、アイゼンは付けずに登りました。
阿世潟峠下
阿世潟峠
峠から陽の当たる稜線を登ります。自記雨量計の設置されたピークの手前で南方向を見ると微かに富士山らしい影が見えるようなので写真を撮影。(帰宅後写真を加工してやっと富士山であったことが確認できました。)
かなりほんやりと見えた富士山
(コントラストと明るさを加工してやっと写真で分かる状態)
自記雨量計のピークの先から山頂方向(雪はほとんど見えません。)
この先は、急登となり息が切れるので、頻繁に立ち止まって休みを取りながら、振り返って景色を見たり写真を撮ったりでゆっくりの登りです。
標高1600m付近から登山道に雪が多くなり滑るようになったので軽アイゼンを装着。久しぶりで付ける軽アイゼンなので装着に手間取ってしまいました。
雪が多くなった登山道
右に見える男体山と日光の山々(男体山(右)から温泉ヶ岳(左端))
少し登ると奥白根山と前白根山が綺麗に見えていました。奥白根山と、前白根から白根隠山の稜線は雪で真っ白です。
奥白根山と前白根山
山頂手前の針葉樹林帯が見えてきた
ゆっくり休みながら登ってやっと山頂に到着。
社山山頂
山頂標識の右の木に付けられていた山名板がなくなっていました。
(ヤマレコで見ると、2016年10月中旬頃になくなっているようですね。)
すぐに山頂先(西)の好展望の広い場所へ。そこには誰もおらず一人で素晴らしい展望を楽しみながら昼食。
山頂から先の好展望の広い場所 → 1枚目の写真
その場所の平らなやや大きい岩から少し下ると、正面(西)には黒檜岳に続く緩やかな笹原の稜線。その左方向には、皇海山、鋸山、庚申山、奥に袈裟丸山、手前に沢入山、中倉山の足尾山塊の山々。
黒檜岳に続く緩やかな笹原の稜線
皇海山と鋸山のアップ
足尾山塊の山々
庚申山・鋸山付近のややアップ
三角のやや尖ったオロ山の右には、『北の大地』(*)と呼ばれている台地も見えています。数年前からバリルートや藪山歩きの好きな方々がよく目指されている場所のようです。
(*:オロ山の北にある台地状の地形のため。)
さらに右(北西)方向には、錫ヶ岳と山頂付近に雲の懸った奥白根山。
錫ヶ岳と奥白根山
山頂西で昼食と好展望を楽しんだあと下りです。下りは周囲の風景を楽しみながら軽快に下ります。この稜線からの眺めが素晴らしいので、社山が人気の山となっているのですね。
稜線の下りの風景(正面右に半月山)
左側には、中禅寺湖と大きく見える男体山とその左に太郎山、山王帽子山、於呂倶羅山が綺麗に見えています。
男体山と太郎山他
自記雨量計ピークを少し下ったあたりで登山道の雪が少なくなったので軽アイゼンを外し、少し下ると、落葉の下がアイスバーンになっている所と登山道端の雪が固くなった所の2か所でスリップして軽く転倒。下りはもう少し下までアイゼンを付けておくべきでした。
阿世潟峠からは雪の道を阿世潟まで下り、湖畔の道を黙々と歩いて歌が浜駐車場へ。
阿世潟からの湖畔の道
当日の社山登山者は15,6人くらい。
登りの標高1700m付近ですれ違ったお二人は、いつもブログを拝見しているリンゴさんであったことが帰ってブログを拝見してから判明。
お会いしたことがなかったので分かりませんでしたが、少しお話ができれば良かったな~。
以下はリンゴさんの記事です。
http://blog.goo.ne.jp/tositon52
阿世潟峠直下で追い越して行かれた単独の男性は、社山南稜を下って足尾に下りたようでした。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1340258.html
湖畔歩きの前半は冷たい風がやや強く吹いて寒かったのですが、稜線に出ると風も少し弱くなって暖かな陽射しもあり寒さもあまり感じられず、素晴らしい眺めを楽しむことができました。
雪も少なくて歩きやすかった当日でしたが、年末も近づいて、寒波も来ており、日光の山々も雪が多くなり、本格的な雪山になるでしょうね。
2015年2月の雪の社山の記事です。
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-03-02
カシミール3Dで社山の展望図を作成したので、次回にご紹介致します。
南アルプスの山も見えるのですね。
社山 (しゃざん;1826.6m):栃木県日光市
山頂西の好展望の広い場所より足尾山塊の山々(中央やや右奥に皇海山)
年末も近くなっていろいろ忙しくなる頃ですが、年内にもう一回山登りをしたいなということで、近場の日光社山に行ってきました。
天気は良さそうなので、富士山が見えればいいなとの思いで出かけました。朝早いのは苦手なので、明るくなってから家を出発。
登山コースと時間
歌ヶ浜駐車場(9:05)→阿世潟(10:15-10)→阿世潟峠(10:30-35)→社山(12:20-50)→阿世潟峠(13:40)→阿世潟(15:55-14:00)→歌ヶ浜駐車場(14:50)
歌ヶ浜駐車場から男体山
歌ヶ浜駐車場や途中の道路には、ほとんど雪はありませんでした。
湖を渡って来るやや強い冷たい風。奥白根山付近は山頂に雲。社山は綺麗に見えています。
水辺には、大きな氷柱ができています。
奥白根山方向
社山
水辺の氷柱
冷たい風が吹く中、湖畔の道路を進みます。
湖畔の舗装道路を歩いて
(このあたりから風は弱まっていました。)
阿世潟の手前で浜に出て男体山を撮影。風がわずかにあって逆さ男体は見られず。
阿世潟の手前の浜から男体山
阿世潟
前回雪が深くて苦労して登った阿世潟峠下の木の柵が続く箇所は、雪は少なくて凍結も少ないので、アイゼンは付けずに登りました。
阿世潟峠下
阿世潟峠
峠から陽の当たる稜線を登ります。自記雨量計の設置されたピークの手前で南方向を見ると微かに富士山らしい影が見えるようなので写真を撮影。(帰宅後写真を加工してやっと富士山であったことが確認できました。)
かなりほんやりと見えた富士山
(コントラストと明るさを加工してやっと写真で分かる状態)
自記雨量計のピークの先から山頂方向(雪はほとんど見えません。)
この先は、急登となり息が切れるので、頻繁に立ち止まって休みを取りながら、振り返って景色を見たり写真を撮ったりでゆっくりの登りです。
標高1600m付近から登山道に雪が多くなり滑るようになったので軽アイゼンを装着。久しぶりで付ける軽アイゼンなので装着に手間取ってしまいました。
雪が多くなった登山道
右に見える男体山と日光の山々(男体山(右)から温泉ヶ岳(左端))
少し登ると奥白根山と前白根山が綺麗に見えていました。奥白根山と、前白根から白根隠山の稜線は雪で真っ白です。
奥白根山と前白根山
山頂手前の針葉樹林帯が見えてきた
ゆっくり休みながら登ってやっと山頂に到着。
社山山頂
山頂標識の右の木に付けられていた山名板がなくなっていました。
(ヤマレコで見ると、2016年10月中旬頃になくなっているようですね。)
すぐに山頂先(西)の好展望の広い場所へ。そこには誰もおらず一人で素晴らしい展望を楽しみながら昼食。
山頂から先の好展望の広い場所 → 1枚目の写真
その場所の平らなやや大きい岩から少し下ると、正面(西)には黒檜岳に続く緩やかな笹原の稜線。その左方向には、皇海山、鋸山、庚申山、奥に袈裟丸山、手前に沢入山、中倉山の足尾山塊の山々。
黒檜岳に続く緩やかな笹原の稜線
皇海山と鋸山のアップ
足尾山塊の山々
庚申山・鋸山付近のややアップ
三角のやや尖ったオロ山の右には、『北の大地』(*)と呼ばれている台地も見えています。数年前からバリルートや藪山歩きの好きな方々がよく目指されている場所のようです。
(*:オロ山の北にある台地状の地形のため。)
さらに右(北西)方向には、錫ヶ岳と山頂付近に雲の懸った奥白根山。
錫ヶ岳と奥白根山
山頂西で昼食と好展望を楽しんだあと下りです。下りは周囲の風景を楽しみながら軽快に下ります。この稜線からの眺めが素晴らしいので、社山が人気の山となっているのですね。
稜線の下りの風景(正面右に半月山)
左側には、中禅寺湖と大きく見える男体山とその左に太郎山、山王帽子山、於呂倶羅山が綺麗に見えています。
男体山と太郎山他
自記雨量計ピークを少し下ったあたりで登山道の雪が少なくなったので軽アイゼンを外し、少し下ると、落葉の下がアイスバーンになっている所と登山道端の雪が固くなった所の2か所でスリップして軽く転倒。下りはもう少し下までアイゼンを付けておくべきでした。
阿世潟峠からは雪の道を阿世潟まで下り、湖畔の道を黙々と歩いて歌が浜駐車場へ。
阿世潟からの湖畔の道
当日の社山登山者は15,6人くらい。
登りの標高1700m付近ですれ違ったお二人は、いつもブログを拝見しているリンゴさんであったことが帰ってブログを拝見してから判明。
お会いしたことがなかったので分かりませんでしたが、少しお話ができれば良かったな~。
以下はリンゴさんの記事です。
http://blog.goo.ne.jp/tositon52
阿世潟峠直下で追い越して行かれた単独の男性は、社山南稜を下って足尾に下りたようでした。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1340258.html
湖畔歩きの前半は冷たい風がやや強く吹いて寒かったのですが、稜線に出ると風も少し弱くなって暖かな陽射しもあり寒さもあまり感じられず、素晴らしい眺めを楽しむことができました。
雪も少なくて歩きやすかった当日でしたが、年末も近づいて、寒波も来ており、日光の山々も雪が多くなり、本格的な雪山になるでしょうね。
2015年2月の雪の社山の記事です。
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-03-02
カシミール3Dで社山の展望図を作成したので、次回にご紹介致します。
南アルプスの山も見えるのですね。
2017-12-28 13:45
nice!(22)
コメント(15)
こんにちは^^
この時期のお山は寒いですが、空気が澄んでいていい眺望が楽しめますね。富士山も見えますよ、ちゃんと^^
ユキノシタのアイスバーンに気付かず転倒したことがわたくしもあります(-、- 雪に隠れて見えないから危ないですよね。
by mimimomo (2017-12-28 16:01)
ヴェールさん、こんにちは。
山頂下でスライドしたリンゴです。
当日はやや冷たい風が吹いていたものの、山頂先の展望地では風が遮られ、存分に眺望を楽しむことが出来ましたね。
積雪は思ったよりも少な目でしたが、自分の力量ではあの位で丁度良かったかも?です。
昨年3月の残雪期も雪が少なくてノーアイゼンで歩き通しました。
そうそう、 社山南稜を下りて行った単独男性は展望地で休んでいる時に見かけた方でした。
これから先は暫くの間、もふもふの雪上歩きが楽しめそうですね。
今後とも宜しくお願い致します。
by リンゴ (2017-12-28 16:10)
こんにちは^^
ピーンとした空気が伝わってきます。素敵な風景ですね♪
氷柱の凄い事!
男体山はいつ見ても格好が良いですね。
by いろは (2017-12-28 16:32)
ヴェールさん、こんばんは!
この日は穏やかな良い天気、社山を歩かれ、大展望を楽しむ
ことができ、良かったですね。
山頂先の展望地もですが、この時期の下山時の中禅寺湖など
の展望は本当に最高です。
大分雪が少なかったようですね~これから雪も多くなるで
しょうが、今冬に歩きたいものです。
来年もよろしくお願いします。
by のんびり夫婦の山遊び (2017-12-28 19:16)
あら~、社山雪少ないですねぇ。
今回の寒波で少し増えたでしょうか。
ここの稜線からの眺めは本当に素敵ですね^^
一度足尾方面からも登ってみたいとずっと思っていますが来年こそは行けるかなぁ…
by よしころん (2017-12-29 07:28)
社山は眺めがいいですね。早速アイゼンをつけられましたか。!(^^)!
展望写真拝見し、中倉山からオロ山の尾根に惹かれました。地図にはないんで無理でしょうね。庚申山も行ってみたいですが、あの長い林道歩きには閉口します。意外に奥深い山域なんでルートどりが悩ましいです。時間があれば、歩き回りたいエリアですね。
いつもながら、山座固定―山の識別がさすがです。
今年はこれで最後の山ですか?
今年一年お世話になりました。
by Jetstream (2017-12-29 12:59)
mimimomoさん、こんばんは。
社山は稜線からや山頂西からの眺望が素晴らしいので冬でも人気がありますね。
富士山の他奥秩父の山、南アルプスも見えるようです。
慌て者でアイゼンの脱着が早いことが多いので注意しなければ・・・。(苦笑)
リンゴさん、こんばんは。
湖畔歩きの最初は風が強くて寒かったですね。
一昨年の2月には雪が多くて難儀しましたが、程々の雪があると楽しめますね。
来年の雪山歩きもどこに行こうかと考えていますが、持病でだんだんと登りが苦しく
なっているのが現状です。
今後ともよろしくお願い致します。
いろはさん、こんばんは。
中禅寺湖越しに見る男体山はどっしりと裾野を広げて聳え立ち、立派な雄姿ですね。
陽の当たらない静かな雪の湖畔の道歩きは、凛とした雰囲気がありますね。
歌ヶ浜のもっと凄い氷柱の写真がありましたよ。(湖の欄干)
http://yoshikoronron2.blog.so-net.ne.jp/2013-01-09
のんびり夫婦の山遊びさん、こんばんは。
よく冬の社山におでかけなのですね。2013,14,16年のレポ改めて拝見致しました。
今回は雪が少なかったですが、適度の雪の快晴の日に行きたいですね。(笑)
貴レポでは素晴らしい天候の日が多いので、きっといい日を選んで行かれるのでしょうね。
来年もよろしくお願い致します。
by ヴェール (2017-12-29 21:57)
よしころんさん
当日の雪は少なかったですが、この2,3日で雪は多くなったでしょうね。
年末年始を含めて、よく社山にお出かけですね。過去の6回の貴レポ改めて拝見致しました。
足尾からだと普通は長手沢沿いの「中禅寺路」でしょうか。
南稜や他のバリルートはたいへんそうですね。
Jetstreamさん
冬用アイゼンの方が良く使うので、軽アイゼンの装着法を忘れていました。(笑)
健脚者はオロ山まで歩いているようですね。孤高のブナ、波平ピーク、
北の大地とさらに人気になりそうな稜線です。
山座同定は、カシミールと地形図を見て判断しています。
こちらこそ今年一年お世話になりました。
by ヴェール (2017-12-29 22:16)
今年もお付き合いいただきありがとうございました。
ヴェールさんもどうぞ佳いお年をお迎えくださいませ^^
by よしころん (2017-12-30 21:37)
富士山が見えていますね~
来年もよろしくお願いいたします。
by OJJ (2017-12-31 09:06)
この時期、山を登ることができるというのは、うらやましい限りです。
一年間、楽しい記事を、ありがとうございました。
来年もよろしく、お願いします。
by テリー (2017-12-31 12:02)
よしころんさん
いつも素晴らしい写真をご紹介頂き有難うございます。
撮影される写真がだんだんと山岳写真家の方の写真に近づいて
いるように感じています。
来年もよろしくお願い致します。
佳いお年をお迎え下さい。
OJJさん
11,12月と富士展望の山歩きができたので、春までは初級の雪山に
登りたいです。
来年もよろしくお願い致します。
佳いお年をお迎え下さい。
テリーさん
広範囲に活動され写真撮影されているバイタリティーは羨ましいですね。
また迫力ある写真を数多くご紹介頂きありがとうございます。
来年もよろしくお願い致します。
佳いお年をお迎え下さい。
by ヴェール (2017-12-31 13:09)
綺麗な冷たい空気が・・・
来年もよろしくお願いします。
by ひろたん (2017-12-31 17:28)
お健やかに新年をお迎えのことと存じます。
本年も昨年同様、お付き合いのほど宜しくお願い致します。
by yam (2018-01-01 10:23)
ひろたんさん
新年最初の登山で雪山に行きたいのですが、雪の多い地域は
相変わらず雪雲が多そうでどこに行くか迷ってしまいます。
本年もよろしくお願い致します。
yamさん
中部地方の名所名跡のご紹介いつもありがとうございます。
興味深く拝見致しております。
本年もよろしくお願い致します。
by ヴェール (2018-01-01 22:12)