本年初登山は 社山・・・強風の稜線、積雪やや少なし [山歩き]

2019年1月5(土) 晴
社山 (しゃざん;1826.6m):栃木県日光市


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歌ヶ浜駐車場から社山のアップ
(綺麗に見える稜線と強風による湖面の白波)
(画像クリックで拡大します。)

今年の初登山は、元旦に日光連山を眺めた時に真っ白になっていた社山にしました。

登山コースと時間
歌ヶ浜駐車場(9:15)→阿世潟(10:20-25)→阿世潟峠(10:50-11:05)→社山(12:50-13:15)→阿世潟峠(14:05-10)→阿世潟(14:25-35)→歌ヶ浜駐車場(15:35)

歌ヶ浜駐車場では湖を渡って来る冷たい風が強く吹いており、湖の水面には白波が立っていました。
湖の対岸に見える奥白根山方向の山は上部に雲が懸って見えません。
雪は駐車場の周囲にしかありませんが、駐車場と湖岸の歩道は雪解けや風で飛んでくる波の飛沫が凍結してアイスバーンになっている所が多く、滑らないように注意して進んでいきます。

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歌ヶ浜駐車場湖岸の歩道から男体山

冷たい風がやや強く吹く中を歩いて、イタリア大使館別荘記念公園に来ると、建物の外壁が綺麗な市松模様や横縞模様になっていました。昨年7月から12月まで本邸外装改修が行われたようで、真新しくなっていました。(*)

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外装改修されたばかりのイタリア大使館別荘記念公園本邸

(*) https://www.travel.co.jp/guide/article/33237/

イタリア大使館別荘記念公園や英国大使館別荘記念公園は、近年綺麗に改装されて、シーズン中には人気スポットになっており、訪れる人が多いですね。

先に進んで風は弱くなったものの、湖を渡る冷たい風が吹く中を右手に雪の社山を見ながら湖畔の道路をゆっくりと進みます。

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湖畔の道路をゆっくりと進む

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湖岸に出て振り返り見る男体山

(この先から、この日初めて使用する新品のコンパクトデジタルカメラのメモリーカードの異常で、山頂下まで写真のデータが再生できなかったので写真はありません。(泣))

1時間程歩いて阿世潟へ。阿世潟で休憩していると、スパイクチェーンを付けた二人組の青年が走るように下りてきました。話を聞くと、稜線は飛ばされそうなすごい風で、雪は深い所で踝くらいとのことでした。お二人は6時半頃から登り始めたとか。

阿世潟峠までの道の積雪は15cmくらい。阿世潟峠で休憩していると、単独の若い男性が下りてきました。稜線は風が強く飛ばされそうなので下りてきたとのこと。
強風は那須岳でよく経験しているので、アイゼンを付けて先へ進みます。

1567ピークの先で会ったもう一人の若い単独の男性も、上部の稜線は風が強く怖くなったので山頂まで行かず下ってきましたとのこと。

さらに登ると風は強いのですが、体が吹き飛ばされるほどでもなく、山頂を目指します。
風はだんだん弱くなってきているようです。
阿世潟峠からは急登が続き、息が切れるので、呼吸調整の休憩をしばしば。

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山頂手前が見えてきた

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もうすぐ山頂付近の針葉樹林帯

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山頂標識と男体山

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山頂

山頂からすぐ西の好展望箇所に行きます。

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すぐ西の好展望箇所

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足尾の山々と袈裟丸山

風がやや強いので山頂に戻り、風を避けられる場所で昼食。
昼食後は風も弱くなって(時々突風が吹いてきますが)ゆっくりと景色を眺めながら下山しました。

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稜線の下り(男体山と中禅寺湖)

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同上(中禅寺湖と半月山)

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男体山とその左に太郎山、山王帽子山

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少し下った所から男体山と中禅寺湖

1567ピーク上から阿世潟峠までの道は雪が融けて岩や土、木の根が出ていてアイゼンでは歩きにくく、途中木の根にアイゼンを引っ掛けて転倒しそうになること3回。こんな雪の状態ではアイゼンよりもスパイクチェーンがいいですね。

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1567ピーク(中央)とそのすぐ右に自動雨量計ピーク

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阿世潟峠

阿世潟でアイゼンを外し、湖岸の道を戻ります。日陰の道では、右手の山から冷たい風が吹き下ろしてきて寒いです。

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阿世潟のやや東の浜から男体山

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冷たい風が吹き下ろしてくる湖岸の道(八丁出島西より)

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傾く陽射しの道を歩く(イタリア大使館別荘記念公園西より)

風が強い日で、行き帰りの湖岸の道は寒かったですね。稜線上は強風が吹き引き返す人もいましたが、私が登る頃からは風がだんだん弱くなって、山頂まで行くことができました。
風が弱まった下りでは、稜線からの風景を楽しみながら歩くことができました。
(帰りの湖岸の道歩きは登山が終わったあとでは単調で少し辛いですが。)

こんなコンディションの雪道用にスパイクチェーンがあるといいですね。スパイクチェーンはアイゼンと比べると安価で軽くて持ち運びも楽なので、早速買いたくなりました。

GPSトラック
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(この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものである。(承認番号 平29情複、 第1607号))
(画像クリックで拡大します。)

以前の冬の社山の記事です。
2017年12月23日 積雪少なく、暖かい陽射しと好展望
https://vert-yama2.blog.so-net.ne.jp/2017-12-28

2015年2月28日 降雪のあとで雪が多かった
http://vert-yama.blog.so-net.ne.jp/2015-03-02

社山からの展望図の記事です。
https://vert-yama2.blog.so-net.ne.jp/2018-01-04


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のんびり夫婦の山遊び

ヴェールさん、こんばんは!
この時期に社山を歩ければもう腰、膝も大分良い
ようですね。
風が強く寒い日のようでしたが、素晴らしい眺望に
恵まれ、良かったですね。
社山、雪の少ないところもあったようですが、もう
すっかり冬バージョンでしょうか。

by のんびり夫婦の山遊び (2019-01-08 19:32) 

ヴェール

のんびり夫婦の山遊びさん、こんばんは。
社山で登頂を諦めるほど強い風が吹くとは意外でした。
私は、結果的にはやや遅い出発で風も弱くなって良かったようです。
年末に降雪があり、すこしずつ融けてきて雪がない所もあり歩きにくかったです。
もう少し雪があった方が歩きやすいですね。
当日は風が強く寒くて、那須岳程ではないにしても冬山でしたね。


by ヴェール (2019-01-08 20:17) 

tochimochi

強風の中、よく登られましたね。
雪が少ないようですが、風で飛ばされてしまうのでしょうね。
さらに寒さも酷かったでしょう。
お疲れ様でした。
by tochimochi (2019-01-08 21:24) 

よしころん

あら~ 行かれたのですね^^
強風と中途半端な積雪のなかお疲れさまでした。
湖面の様子からも風が強かったことが想像できます。
わたしたちもこの状況だと間違いなく止めたかな^^;
唐松も稜線に出ると風が半端なくて、いずれにしても私たちこの冬は止めておきます。
ヴェールさんに期待^^v
by よしころん (2019-01-09 13:37) 

いろは

こんばんは^^
寒そうですが見るのには最高の景色ですね(^^)
男体山、素敵ですね♪
by いろは (2019-01-09 17:33) 

テリー

強風の中、社山への登山、お疲れ様でした。
すばらしい景色を、楽しまれたことでしょう。
by テリー (2019-01-09 21:38) 

ヴェール

tochimochiさん
風がだんだん弱くなる中での登りだったことと、各小ピークの巻道が南側にあり
風を避けながら登れて、所により風上に針葉樹林があったので、すごい強風だった
との印象は強くなかったです。
雪は陽当りがいいので融けてしまったのかと思います。

よしころんさん
那須岳の烈風を何回か経験しており、それに比べると登れないレベルではないと
判断し、進んでいくとだんだん風が弱くなっていくのが分かったので登れました。
風が弱くなった下りは本当に風景を楽しめましたね。
貴ブログの武尊山や八方尾根の素晴らしい写真を見ると行きたくなりますね。

いろはさん
風があった稜線よりも帰りの湖岸歩きの方が冷たい風が吹いてきて寒く感じましたね。
阿世潟の少し東の地点では周遊道のすぐ横が浜辺になっており、そこからシンメトリー
に裾野を広げて聳える男体山と向かい合えるので、いつも浜に出て眺めますね。

テリーさん
強風の社山は想定していなかったですね。でも、上部に行くにつれて風が弱まって良かったです。
社山は、男体山や中禅寺湖の眺めが素晴らしいので、天気の良い穏やかな日に登れると最高ですね。

by ヴェール (2019-01-10 22:21) 

nousagi

けっこうキツイ山ですよね。
偽ピークがいくつもあって・・・
ほんとに意外と雪が少なめですね。
出も寒さはそこそこでしょうか。
とにかく、白い山をみるとゾクゾクっとしてしまいます。(^^;)
by nousagi (2019-01-15 11:29) 

ヴェール

nousagiさん
最近は持病と年齢のせいで阿世潟峠からの急登がきつく感じられます。(苦笑)
昨日家の近くから社山を見るとかなり雪が少なくなっているようでした。
貴ブログで、「白い山」の丸山ケルン、西吾妻山、社山、地蔵岳(あかぎやま)
等興味深く拝見しておりました。
また、「白い山」のご紹介もお願い致します。
by ヴェール (2019-01-15 23:20) 

Jetstream

新年早々、果敢に雪山へチャレンジされましたね。寒そうですけど素晴らしい眺めを楽しまれていいですね。!(^^)!
by Jetstream (2019-01-20 20:10) 

ヴェール

Jetstreamさん
5年前から年初の山歩きは比較的近くの雪山がほとんどになっています。
当日は好天で社山からの展望期待で出かけて正解でした。
強風は想定外でしたが、雪がやや少なくて歩きにくかったですね。
一昨日の土曜日には、日光の山王帽子山を目指すも、登山道は雪が深くて、
早々にgive upでした。(笑)


by ヴェール (2019-01-21 22:21) 

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